惜別 ブルートレイン その4

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 東海道、大阪と、ブルトレを満喫した後、20年以上もの空白の後、再び、鉄な世界へと
戻ってくることになった。しかし、その状況は・・・・・。

 2000年も大きく超えた2003年の春のことだった。
 
 仕事の関係から、北陸の片田舎から東海道沿線に移り住んでいた。
 普段の春は、そんなに咲き乱れることのないある河川敷に、この年に限って、無数の菜の花が
咲き乱れていた。その向こうには、なんと!東海道本線の鉄橋が架かっていた。
 普段、ほとんど目に留らなかった風景が、やけに印象的だった。

 そうだ!久々に、寝台を撮ってみよう・・。
 
 時刻表を見ると、すでに、明け方には”さくはや”しかなかったが・・。

菜の花が咲き乱れる河川敷で 東海道本線愛知御津−西小坂井 03.3.30.

 これをきっかけに、再び、鉄な世界に舞い戻ってしまった。
 鉄道の世界は、国鉄からJRへと、車輌の変化にも、なかなかついていけない頃であったが。

 25年近く前に、自転車ではるばるやってきたこの辺りに、現在住んでいる不思議な縁に
感動しながら、久々の北陸への里帰りをした。
 鉄な世界に戻っていたとなると、やはり、狙いは、寝台特急”日本海”だろう。
 25年ぶりとなる、ブルトレ”日本海”との再会であった。

ブルトレ”日本海”との再会。誇らしげなHMに初めて出会うことができた
北陸本線鯖江−武生 03.8.16.

 ブルトレとの感動的な再会を果たすと、今度は、妙に乗る方への欲求が沸いてきた。
 以前は、ブルトレは、華やかな存在・高嶺の花で、とても乗れるような状況ではなかったが、
今では、金銭的にも、状況は、変ってきていたのである。

 そ〜いえば、93年頃だったか、だめ元で、トワイライトエクスプレスのスィートを緑の窓口で
頼んだことがあった。鉄から離れていた時期とはいえ、やはり、心の底には、鉄の世界が
あったのだろう。そして、なんと、窓口の人も驚くべく、Aスィートが取れてしまったのである。
今思えば、なんと豪華な北海道だったのだろう!!

 ということで、今回は、上野口からの老舗寝台特急”北陸”のA個室に乗車することにした。
 久々の寝台特急1人旅であった・・・。

この日はEF64が牽引した寝台特急”あけぼの” 東北本線上野 03.10.4 寝台特急”あけぼの”後姿 東北本線上野 03.10.4
EF64牽引の寝台特急の老舗”北陸” 東北本線上野 03.10.4 金沢ではEF81牽引となっている寝台特急”北陸” 北陸本線金沢 03.10.5

 久々の寝台特急一人旅をA個室で満喫した後は、寝台特急に関しては、細々としていくのであった。
 ただ、2004年3月の改正で、寝台特急にダイヤの変更があり、”懐かしの富士”とか”はやぶさ”とかが、
イベント列車風に運行されていた。

寝台特急”さくはや” 東海道本線新居町−弁天島 04.1.10. 寝台特急”懐かしのはやぶさ”号 東海道本線浜松 04.2.29.

 と、細々としていた2004年の年末頃であった。
 2005年3月のダイヤ改正で、ついに、”あさかぜ”号の廃止が、発表されてしまったのだった・・・・・。


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