大井川鐵道 Part3

前に戻る  Train World Top  次に進む


大井川鐵道では、外国との提携や、当時の国鉄との直通団体列車も進め、
C56−44号機も導入。
本線SLの本格的復活運転も5周年を迎えたころ。
お座敷車両ナロ80形も、この頃、製作されましたね。

(各タイトルは、発売事項・発売日の順です)


ブリエンツ・ロートホルン鉄道大井川姉妹鉄道式典記念乗車券 S53.12.01.



昭和52年、 SLの保存運転を行っている鉄道の縁で、
大井川鐵道とスイスブリエンツロートホルン鉄道は姉妹鉄道となった。
昭和53年には、スイスにおいて記念式典が開催された。
6月23・24に行われた、そのBRBの様子が記念切符で登場した。
アプト式の傾いた機関車や新型の客車や古い客車もある。
式典の様子も紹介されている。




特別SL乗車記念券C11227笹間渡 S53.12.15. 
2017.6.25.追記



この頃、乗車記念として乗車時に配られた記念券。

この日は、特別だったのだろうか、弁当の引換券もついていました。

写真は、まだ整備前の笹間渡のあたり。SLはC11−227ですね。




車両のすべて:記念券付冊子:車両シリーズ 37〜42 S54.1.1. 
2016.9.19.追記





昭和54年1月1日に発売された50ページにわたる大井川鐵道での車両のすべてが載せられている冊子。
昭和52年から発売されていた車両シリーズのNo.7も兼ねており、
9600形SL、井川線のスロフ300形、DB1形、チキ300形と国鉄から直通していた113系が紹介されていた。
大井川鐵道所属の車両は、全て解説が書かれており、
寄稿者はあの鉄道写真家宮澤氏である。
また、大井川鐵道の歴史も書かれています。
そのうえ、録音・撮影ガイドまで載っている、
当時としては、大井川鐵道を知るための数少ないガイドブックでしたね。



車両シリーズG43-48井川線スロフ300形客車新造記念乗車券 S54.3.1. 2017.1.5.追記



車両シリーズは第8弾が登場。
今回は、井川線のスロフ300形の新造記念も兼ねています。
乗車の増加傾向を受けて、昭和47年のスハフ500形の新造に続き製作したこの300形。
ただし、まだ、客車は不足気味だったそうな。

写真では、この客車の内外のほか、昭和45年に廃車の省線時代のモハ1形(大井川では301とか呼ばれてました)。
昭和12年に作られたト100形。国鉄へ直通で木材を運び出していたという貴重な車両。
そして、井川線の500形客車。やはり、ロングシートはサービス低下を招くということで、あまり使用されなかったようですね。
最後に、さは87形から運転台改造されたクハ85形。この頃、浜松から直通でやってきてました。



奥大井県立自然公園・ミニSL乗車記念・音のメッセージ試乗券 S54.5. 2017.6.25.追記



ミニSL、音のメッセージとして発売された記念乗車券。
千頭で走っていた1275型の音をレコードにしたものが貼り付けられている、
ちょっと変わった記念切符でした。



沿線写真コンクール記念乗車券@〜E S54.06.01.



昭和54年6月1日に発売された沿線写真コンクール記念乗車券。
コンテストの入選写真が使われているのかどうか、不明なところ。
金谷へ向かう築堤や塩郷のつり橋での白黒写真や、線路付け替えのあった川根小山のつり橋のとこ、
大泉近くの道路橋の見える大俯瞰、大札山の霧氷。
もう一枚は、川根長島駅での写真。
今は、ダムの関連で、水没地区もあり、
駅名も接阻峡温泉となっているところが懐かしいものですね。




特別企画記念乗車券C11227号乗車記念 S54.7.31. 2017.6.25.追記



昭和54年にC11−227のSL列車に乗車したときの記念乗車券。

時々、こんな記念乗車券がありましたね。




C56形SL帰国記念乗車券5枚 S54.8.15. 2017.6.25.追記





C56−44が帰国することになった。
この年の5月10日、タイNo735ことC56−44号機が南タイのチュムポンにおいてお別れ運転を行った。

そのチュムポンの駅を中心に写真で紹介されている。




お座敷列車「おおいがわ」運転記念乗車券6枚 S54.11.1. 2017.6.25.追記



昭和54年の夏、初めて名古屋発のお座敷列車が千頭までやってきたときの記念切符。

写真には、緑ラインのグリーン客車スロ80の4両編成。ゴハチが牽引してます。
金谷手前の直線ですね。金谷では、C11−227と交代です。

その編成のまま、C11がスロ81を牽引、田野口の中徳橋から撮られていますね。
普通のSL列車は、この日は、ELが牽引したようで、第4橋梁を渡っています。

千頭到着後は、
両国へのミニSLや吊橋を見学し、帰国した鐵道のC56他のSLの見学が行われたようです。

この写真は、非常に懐かしいものですね。




電化30周年記念乗車券6枚 S54.12.01.



大井川鐵道は、昭和2年開通以来、SLが主力だったが、
昭和24年12月1日に電化され、30周年を迎えた記念切符。
C12は、SL全盛期のころの主力機関車。
抜里の茶畑での撮影の164号機は、後に動態保存でやってきたものだが。
で、大井川のELといえば、E100形。昭和24年の電化時に、3両が製作された。
未だに、2両は現役ですね。
日本車両昭和5年製のED38形というのも走っていたようですね。
電車では、初期の物の絵が紹介されてます。
まず、昭和26年、それまで機関車牽引の列車から、
最初の電車、モハ200形が登場、続いて昭和34年からは、ロングシートを解消したクロスシートのクハ503形を導入。
この説明書きには、ロングシートでは観光鉄道には向かない、とあり、
やはり、当時から観光路線とした位置づけをされていたのですね。
昭和44年からは、国鉄からの直通電車も入線、
写真では、修学旅行色の155系がSL列車と交換する場面が見られる。家山駅ですね。




島田線バス全通50周年記念乗車券大鉄バス S55. 
2017.6.25.追記





大鉄バス島田線が50周年を迎えた記念乗車券。

写真には、歴代バスの写真と、C11−227も裏表紙に載っています。

現在は、島田市に移管されている路線ですね。




C56発車式記念試乗券 S55.01.29.



昭和11年三菱重工業で落成。昭和16年に廃車。
直後、戦時供出によってタイへ出征した機関車のうちの一両で、
タイ国鉄では735号として運用された。
そのうちの2両が日本に帰国、その1両が昭和54年6月29日に大井川鐵道に入線した。
昭和55年1月29日に動態復元され、営業運転を開始した。
その時の発車式典日の記念試乗券がこれ。




保存SLシリーズ記念乗車券日本一小さい記念乗車券硬券4枚 S55.2.15. 
2017.6.25.追記



保存SLシリーズ日本一小さい記念乗車券のNo1が出てきました。
この当時、動態保存されていた4形式のSLがイラストされた硬券になっています。

付録として、大井川鐵道のプロフィールがありました。
C56帰国や井川線の話が綴られています。




夜行SL列車運転記念乗車券5枚 S55.3.15. 
2017.6.25.追記



昭和54年の年末から年明けにかけて初詣で撮られたSL列車の夜行SL列車の運転記念切符。
この頃は、ロケ等でも時折夜行SLが走ったようだった。

写真では、多分、車のライトを当てて撮影されたものもあるようで、
暗闇を走る抜里の築堤や第4橋梁、車内の様子が紹介されている。

車内の写真なんて、昔の夜行長距離列車みたいですね。

そういえば、最近、また、夜行SL列車を再開していますね。




C56形SL帰国発車式記念乗車券5枚 S55.04.15.




昭和54年タイ国より帰国し、翌昭和55年に営業運転を始めたC56を記念した切符。
タイでの出発式の写真(これは、帰国したもう1両の31号機ですね)や、
タイ国の鉄道の様子が紹介されています。
その後、タイ国735号のまま輸送され、金谷での発車式が行われました。
タイと日本の国旗を掲げて運転に入ったのが1月29日。
最後の写真は、福用の茶畑や第2橋梁を走る当時の姿が見られます。




こだま&C56とれいん記念入場券千頭駅 S55.05.03.



昭和55年5月の3日と4日、C56とC11のSL重連が運転された。
そのとき、東京からは、
こだまと大井川直通の113系で、”録る撮るエック”なるツアー撮影会が開催された。
そのイベントを記念して発行された記念入場券。




保存SLシリーズ記念乗車券No2硬券3枚 S55.05.05.



保存SLシリーズ乗車券の第2弾。
当時、保存されていた9600形、C56形、C12形のSL3機が紹介されている。
切符は、カラーの硬券で、ちょっと変わっていました。
ただ、No.2ということだが、その前後のシリーズがあったのかは残念ながら不明。




ナハ80形お座敷客車制作記念乗車券5枚 S55.07.01.



昭和54年から自社製作していたお座敷客車が、55年に落成したことを記念した記念乗車券。
1月29日には、C56形SL帰国出発式タイ国お召車として初使用された。
写真では、
ナハ801の全景や内部お座敷の様子や、地名付近?を走る4月19日の運転で国鉄機に戻されたC56が牽引する姿、
福用付近?を走る3月30日にC56とC11初の重連運転の模様、
ナハの形式図が見れます。
バイパスの無いころの福用は懐かしいものですね。




東京〜大井川鉄道記念乗車券6枚 S55.08.10.



昭和55年、東京から大井川への直通列車が初めて運転されたことを記念した乗車券。
編成は、EF5861がスロ81系6両を牽引した。
金谷からは、C5644+C11227の重連が牽引、
抜里の茶畑付近を走っています。ヘッドマークも掲出です。
橋梁を渡る姿は第4橋梁でしょうか。
千頭では、逆向きの準備が完了しています。
スロ81の写真は、千頭で留置されている時のもの。
このスロ81は、初めての営業運転で東京千頭を走ったということでした。もちろん、乗客は満員。
こんなの、今でも超満員でしょうね。
ただ、金谷の短絡線が無い・・・。




SL動態保存10周年記念カレンダー形記念乗車券1980SEP>>1981AUG S55.09.01. 
2016.9.19.追記





昭和45年の2109号動態保存開始から10年を記念した10周年記念カレンダーが発売された。
2月ごとのカレンダーに乗車券がついています。
カレンダーでは、大井川で代表的な機関車が2月ごとに紹介されていますが、
何故か、モデルさんといっしょに撮られたものになっています。



台湾SL整備記念乗車券8枚 S55.10.01.



大井川鐵道では、他所有のSLの修理も行っていた。
こちらは、台湾で使用されていたSLの整備を記念した乗車券。
このSLは、戦前、大阪で製作されたもののようで、台湾から帰国し、大井川にて整備された。
SL自体は、かなり小さいもののようですね。
写真では、完了後でしょうかチキ300に乗せられて大和田付近を走る姿や、
千頭で勢ぞろいした姿、金谷で試運転を行う姿が見られます。
整備完了後は、糸魚川の専用線に保管されたようで、
時折、運転が行われたようです。
日本海縦貫の糸魚川といえば、バックの立山や並びは特急白鳥なんでしょうね。




プリエンツ・ロートホルン鉄道姉妹化3周年記念 S55.12.12.



スイスはBRBとの姉妹鉄道3周年を記念したもの。
絵で描かれたBRBや井川線の切符が奥ゆかしい感じですね。
BRBのSLとともに、大井川のSLもしっかり絵と写真で載せてあります。




イギリス製転車台保存記念乗車券6枚 S56.02.01.



イギリス製の転車台を保存目的で導入した記念のもの。
写真でその保存の流れがくみ取れますね。
明治時代、イギリス製の転車台が、国鉄赤谷線東赤谷駅に設置されたが、
SL廃止で不要となり大井川鐵道にて動態保存することになった。
昭和55年にチキ7000形に積まれた記念物は、20日に大井川鐵道に到着、
千頭駅に設置の工事が始まった。
11月12日、無事、完工し、C56をテーブルに乗り、初回しを行う。
続いて、C11−227や2109も乗って回る。
そこには、LONDONのプレートがしっかり残っている。




後補機SL運転記念乗車券 S56.03.21.



昭和54年にC56が大井川鐵道に入線したことで、SLの重連運転を行っていたが、
前部重連のみでなく、後補機の要望が強かったという。
そこで、3月21日に、C56と後補機C11の運転が行われることになり、これを記念し発売された。
現在では、SL後補機は、あまり走りませんね。




C5644記念乗車券 S56.04.04. 
2016.9.19.追記



C5644にちなんで、昭和56年4月4日に発売された記念乗車券。
千頭での姿と44号機の経歴が書かれた3つ折りの大き目サイズの乗車券でした。




千頭から静岡ゆき乗車硬券 S56.4.22.
2017.1.5.追記



昭和56年4月22日の日付の硬券乗車券。
千頭から静岡行きで、東海経由となってます。
最近、この直通切符が犯罪されるようになりましたね。




C56形SL親子対面乗車券6枚56.5.1. 
2016.9.19.追記



昭和56年5月1日に、親子対面記念乗車券というものが出た。
この年3月に、1/8サイズで製作されたC56とコッペル機が、本物のSLと対面した時の様子が紹介されている。
子供も乗せて走行しているので、イベントの様子と思われる。
後ろにC56とC11の重連も見られますね。

当時は、イベント関係で重連も行われたようで、
3月には、後補機の記念切符も発売されてましたね。




ウルトラアイ記念乗車2セット S56.06.01.



53年からNHKで放送された科学をテーマにした情報・教養番組。
多分、その中で大井川鐵道が取り上げられたことを記念して発売されたもの。
何重にも折り重なった、2組の切符となっています。
結構、横長なので、少しだけの紹介です。




SL列車本線運転5周年記念乗車券2組 S56.07.09.




昭和56年7月9日、SL本線運転5周年を記念して発売された記念乗車券。
主力機関車C56−44とC11−227の連続写真が、何重にも折り重なったもの。
ウルトラアイといい、この時期、この折り重ね物が流行ったのかな。
こちらも、横長なので、その一部だけ。
ただ、記念日みたいな切符ではなかった。




千頭から40km急行硬券 S56.8.3. 2017.1.5.追記



昭和56年8月3日の日付の硬券急行券。
120円だったんですね。
裏には、国鉄の急行には乗れません、って書いてありました。




5周年を迎えた大井川鐵道の本線SL運転。
この後、外国との提携記念日やSLでの結婚式列車を運転、
そして、金谷千頭間全通50周年、ついに、SL乗車100万人を突破していくことになります。



戻 る