偶然の出会いC57−1型蒸気機関車

 C57−1機回送

 偶然の出会い「貴婦人」回送
 牽引は、EF60−115機。



 東海道本線 彦根駅 S51.6.20.撮影

 東海道本線の彦根駅で、東海道のいろんな列車を楽しんでいた中、
ちょっと休憩がてらに駅前にでて、線路際の道を歩いている時だった。
 EF60が牽引するワムの下り貨物列車が目に入った。

 ”おおっ、EF60のワムの貨物列車がだぁ・・・”と、カメラを向けた瞬間。
 んんんんん、次位になにやら連結されているぞーー、って感じで通過していった。

 撮影しようとしていた場所でもないので、電柱や障害物がいろいろ入りっぱなしで、
何枚かシャッターを切ったのでした。

 偶然の出会い、それが、C57−1機「貴婦人」だった。

 彦根駅を通過する




 東海道本線 彦根駅 S51.6.20.撮影

 C57−1機は、1937年、川崎車両で製造され、水戸に新製配置された。
その後、関東地区で17年走ってきた後、1954年、新津へ配置された。

1972年、新潟での植樹祭では「お召し列車」も牽引。
この年、総武、成田線での特別運転に伴い、千葉運転区に配置の後、
保存目的で京都梅小路へ移った。

そして、1979年、当時の国鉄山口線(小郡−津和野)の
蒸気機関車復活運転決定時に、梅小路機関車館で人気が良く、
コスト面から検討されたこの1機が国鉄蒸機旅客列車として、
SL山口号として帰ってきたものです。

 EF60+C57−1重連
 
 「貴婦人」の回送シーン


 東海道本線 彦根駅 S51.6.20.撮影
 過ぎ去る重連 
 


 東海道本線 彦根駅 S51.6.20.撮影

 この写真を撮影したのが1976年なので、
関東から梅小路への回送シーンだったのだろうか。
 あれから25年以上過ぎた現在でも、SL山口号で元気な姿を見れることは、
何と素敵ことなんだろう。

 写していたときは、おおっ、すげぇーー、と言ってばたばたしていただけだったが。
 これが、あの機関車になったとは、最近、写真を整理していて、驚いていたりしています。

 貨物の時刻とか、回送列車の情報など、全く持っていなかったあの当時。
 まさに偶然の出会いだった。

     
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